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カメラとは現実から光の世界へ人間を解放させるものである。
僕たちは眼や脳の知覚によって360〜830nmの波長や20fpsの時間分解能の現実の中で生きている。
しかし世界はそんなものに限定されない。
例えば複素数の中のほんの一部の自然数のような。
光強度を強めることもできるし波長もずらすことができる。
絞ればモノは他者との境界をはっきりさせ、開ければ形状はあやふやになる。
シャッターを速めれば世界は止まり、遅らせれば世界は光に満ちている。
写真とは現実から解放された世界である。

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私人がボケを好むことは、確かな美的体験であり、写真表現における一つの特徴なのだろう。

なぜ好きなのだろうか。
それは現実有らざる光景だからだと感じる。

現実というものに価値を感じ得ない場合、
それを否定し、美しくするモノにときめくのだろう。

厭世で現実逃避で解放。
その解放を共有できれば、社会集団の端っこに位置するモノとして嬉しいということだ。

故に写真を公開しているに違いない。

プリンターを買った

良いやつを手に入れた。
でも準備が整うとやる気が無くなるいつものやつだった。


備忘録
・ディスプレイと印刷の整合を取るために
1. LR4の現像の左下、ソフト校正にチェック
2. Epson Print Layoutにて用紙のパッケージに指定された設定で印刷